エピソード(Episodes)

新しいエピソードは、約 2週間に1回のペースで公開されます。

Encounters は、三つのシーズンから構成される一連の哲学的エピソードとして展開されます。

各エピソードは、それ自体で完結した思考の試みです。
答えを提示することよりも、人間の判断や責任、生き方を形づくっている問いや状況、緊張関係について、「丁寧に考えること」を目的としています。

エピソードは、単独でみることも、全体の流れの中でみることもできます。
それらは総体として、現代を形作る諸条件のもとで「人間とは何か」を探る、継続的な哲学的探究です。

シーズン構成

Season I — 人工知能の時代に、人間であるとはどういうことか(公開)

Season II — 人生の意味 (セミナー)

Season III — 宗教と意味の問い (予定)

Season I 人工知能の時代に、人間であるとはどういうことか (公開シリーズ)

Season I は、全編が公開されます。
テクノロジー、権力、人工知能が、人間の判断や責任、自己理解にどのような影響を与えているのかを問い直します。

哲学、心理学、歴史的事例を横断しながら、知性・言語・真理・説得・服従・道徳的限界といったテーマを扱います。
哲学における複数の視点を通して、「人間である」とはどういうことか、人間が人間として存在する条件と意味を照らし出します。

Encounters — Season I トレーラー (新しいトレーラー。2026年3月)

どういう問題をどうあつかうのか、シーズン1の予告編。

Part I — 誘惑・権力・人間の限界

Part I では、誘惑、権威、同調、社会的影響によって、人間の判断がどのように形づくられ、また歪められるのかを検討します。社会心理学、行動心理学の視点を紹介しながら、「人間の在り方」について考えます。

エピソード1 — ギュゲス (新しいエピソード。2026年3月)
誰にも見えない力を手にした時、人は何をするでしょうか?プラトンが取り上げ、『指輪物語』(The Lord of the Rings)につながる誘惑と向き合います。

エピソード2 — ミルグラム実験と「悪の凡庸さ」(新しいエピソード。2026年3月)
権威への服従を扱った古典的なミルグラム実験、スタンフォードの監獄実験を導入として、アーレント、フランクルをてがかりにしながら考えます。

エピソード3 — 互恵性
「お返しをしなければならない」という衝動が、道徳的・社会的行動をどのように支配しているのか。

エピソード4 — コミットメントと一貫性
小さな約束が、自己理解や将来の選択をどのように縛っていくのか。

エピソード5 — 社会的証明
私たちはなぜ、何が正しいか・許されるかを他者の行動から判断してしまうのか。

エピソード6 — 好意
親しみや好感が、理性以上に判断へ影響を与える仕組み。

エピソード7 — 権威
十分な理由がなくても、なぜ権威の象徴は人を従わせるのか。

エピソード8 — 希少性
「不足している」という感覚が、欲望を強め、倫理的視野を狭める過程。

エピソード9 — 一体性
帰属意識が忠誠心を高める一方で、冷静にものを考えることを停止させてしまう問題を考える。

エピソード10 — 誤信
証拠があっても、なぜ誤った信念は持続してしまうのか。「信じる」ことを支える心理的な要因と哲学的な問い。

エピソード11 — アーレントとフランクル
思考・責任・意味の探求はいかにして道徳的崩壊に抗いうるのか。パート1のまとめ。

Season II 人生の意味(セミナー)

Season II は、一人ひとりの人生における、「生きる意味」の問いに焦点を当てます。
人生の意味は一般的な形で与えられるものではなく、ひとりひとりが自分の人生に向き合い、その人に特有なものとしてあらわれます。ゆっくり考える場という意味で、講座のかたちで行います。フランクルの視点を踏まえながら、守られた場で自分を振り返る省察が重視されます。「人生の意味」を中心にして組み立てられたフランクルのロゴセラピーのエクササイズを紹介します。医療的なセラピーではなく、哲学的な学び、気づきの場として提供される講座です。

Season III 宗教と意味の問い (仮題)

Season III では、宗教を「人生の意味」との関係において、開かれた問いとして考えてみます。
宗教を人生の意味の基盤として前提することも、単なる幻想として退けることもせず、
個人的確信と公共的責任のあいだで、宗教が人間の生にどのように関わるのかを、その良い点悪い点を含めて、複数の視点から冷静に検討します

このページの読み方について

各エピソードは、独立したテーマからなっていて、どこから視聴しても構いません。
Season I は、全編が一般公開されます。セミナーは、講座のかたちで、開かれた対話や自分を振り返る場を提供し、エピソードにそってゆっくりと学んでゆく場です。

このプロジェクトは、特定の立場や結論を共有することを目的としていません。
人をひとつの考えにまとめるのではなく、
それぞれが「自分自身の問いと向き合う」ための、開かれた哲学的探究です。

Part II — AIと人間の問い

Part II は、人工知能そのものに焦点を当て、人間の知性・言語・真理・意味理解がどのように再定義されつつあるのかを検討します。
計算という枠組みで人間の能力が捉えられるとき、なお人間に固有なものとは何かを問い直します。

I. 基礎:人工知能の成立

エピソード12 — 人工的理性の誕生
初期のAIが人間の知性をどのように理解し、それを計算や規則として定義したのか、その成立の過程をたどります。

エピソード13 — ウィトゲンシュタインの影
ウィトゲンシュタインの二つの言語観を手がかりに、初期AIと生成AIの違いを見ながら、言語の意味がどのように成立するのかを考えます。

エピソード14 — 真理のアーキテクチャ
「何が真理を真理たらしめるのか」という問題を考え、そこからAIの強みと限界を明らかにします。

エピソード15 — 意味の数学
理解を伴わずに、確率とパターンから言語が生成される仕組みを見ていきます。

II. 挑戦:心・知識・人間理解

エピソード16 — 拡張された心
心はどこまでが自分なのか。私たちの思考が道具や技術によって支えられているとしたら、身体を持たないAIは思考に関われるのでしょうか。

エピソード17 — 知識のブラックボックス
AIは結果を示しても、その過程を説明できないことがあります。そこから、知識や理解とは何かという問題を考えます。

III. 地平:人間の未来

エピソード18 — シンギュラリティという問い
もし機械が人間の知性を超えるとしたら何が起こるのか。AIの発達が自由や責任、人間の独自性に投げかける問いを考えます。

エピソード19 — 人間を超えて?
トランスヒューマニズムの未来像を手がかりに、人間の限界を克服する試みが人生の意味を支える条件を変えてしまうのかを考えます。

IV. 責任:権力・倫理・ガバナンス

エピソード20 — AI・権力・責任
AIが政治や社会の意思決定のあり方をどのように変えつつあるのかを見ながら、その未来が人間の判断と責任にかかっていることを考えます。